アットホームのニュースより~築10年超のサブリース物件、7割超が家賃減額経験~
こんにちは、かとうや藤原です。ポータルサイトのアットホームさんがいろいろな情報を不動産業者向けに毎週配信してくれており、本日はその中から不動産オーナー様の参考になればと思い、サブリース物件の状況に関する調査についてピックアップしてお伝えしたいと思います。
(公財)日本住宅総合センター調べによると。
日本住宅総合センターでは「民間賃貸住宅の供給実態調査」というのを行っていて、この度その調査結果が出たそうです。
三大都市圏アパート・賃貸マンション(1棟)を経営しているオーナーを対象にウェブアンケートを実施。
経営組織は個人82.3%、法人17.3%の割合だそうです。
なんとなくですが、個人のオーナーさんの割合が高い=相続税対策で建築された割合も多いのではないかと予測します。
管理形態は、管理委託(一部委託も含む)54.7%、自主管理25.0%、一括借り上げ(サブリース等)が20.3%、の順番、
そして、サブリース物件の供給実態は、
建物:1~2階建て70.5%、
構造:鉄骨造60.7%、
借り上げ契約期間:平均22.97年、という結果になりました。
オーナーが受け取る家賃額は管理者が受け取る家賃額の80.43%だったそうです。
そして、サブリースは数年毎に借り上げ賃料の見直しがあるのですが、契約更新時に家賃の減額を経験した割合は47.5%、それが築10年以上の場合7割以上に上ります。
経験上築10年までは物件って設備も全然古くないですし、場所にもよりますが空室のリスクも低いことが多いです。
築10年後から空室のリスクはぐっと増加する=その頃から借り上げ賃料の値下げ交渉が始まるということが数字からわかりますね。
つまり、一括借り上げの借り上げ賃料は概ね下がるものと考えて事業を開始した方が良い、
と考えた方が良いと思います。新築時一斉に入れた設備も一斉に老朽化します。壊れ始めるのも10年過ぎたころから。もちろん修理の負担はオーナーさんです。
一括借り上げを「安心」を売りにして営業にこられる営業さんもいらっしゃると思いますが、デメリットの部分もしっかり聞いて、納得された上でご検討いただくことをお勧めします。

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